戎屋
旧三岐田町東由岐(現美波町)の戎谷宗家は藩政期から300年も続く旧家であり、その屋号は「戎屋」であった。
戎谷宗家
戎谷宗家は13代戎谷家の菩提寺である美波町、長圓寺によると戎谷宗家の過去帳は元禄15年(1702年)までさかのぼることができる。万延元年(1860年)没の戎屋広吉の代に末弟の利平が分家し、初代「戎屋利平」を名乗り、以後代々「利平」を襲名する。一方、宗家は11代継嗣の戎谷勇が太平洋戦争で戦死したため、分家4代利平の弟、次郎が12代目を継ぎ、その長男、一平(大竹組3代目社長)が13代目を継いでいる。幕末になって分家ができ、初代「戎屋利平」を名乗った。こちらは代々、林業と水産業を営んだ。